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生ナッツを浸水するわけとは?
目次
ナッツ一覧
ロハスが販売しているナッツ一覧はこちら。気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
生ナッツとは?
そもそも生ナッツとは、ローストせず乾燥させただけのナッツのことを指します。 近年、ローフードが認知されることにより生ナッツの需要が増えておりますが、一般的にスーパーなどで販売されているものはローストされたものが多いです。
生ナッツと素焼きナッツの違い
食物酵素
生ナッツと素焼きナッツの一番の違いは、「食物酵素」です。
私たち人間には消化酵素と代謝酵素がありますが、一般的には1日に使われる量が一定と言われており、消化酵素が使えば使うほど代謝酵素が働きません。
そこで、消化を手助けできる「食物酵素」を取り入れることで、体内の消化酵素の仕事が減り、その分代謝酵素が働くという仕組みです。
(詳しくは「ローフードとは」をご覧ください。)
この「食物酵素」は高温に弱い性質があります。
そのためローストされた食材は、食物酵素のほとんどが失われます。
しかし乾燥しただけの生ナッツの場合、高温加熱されていないため食物酵素が生きた食材というわけです。
また熱に弱い栄養素などもございますので、取り入れられる栄養に若干の違いがあります。
味
生ナッツと素焼きナッツは、味にも違いがあります。
生ナッツは加工していないので、素材本来の味をお楽しみいただけます。
特に優しい甘味を感じられるでしょう。
素焼きナッツの一番の魅力は、香ばしさではないでしょうか。
お酒のおつまみにはピッタリです。
またナッツによってはよりコクが出たり素焼きならではの味をお楽しみいただけます。
生ナッツの浸水について
「生ナッツは浸水した方が良い」というのを耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。 その理由などをご説明いたします。
なぜ浸水が必要なのか
その理由は「酵素抑制物質」の存在です。
これはナッツや種、豆類にふくまれる酵素の働きを抑制する物質です。
これらは自然で発芽するとき、適した環境が整うまで活動を抑制しコントロールします。
その酵素抑制物質を取り除くのが浸水の役目です。
元々生ナッツは休眠状態にありますが、一定時間水に浸すことで発芽を促します。
そしてこの作業のことをソークやソーキングと呼ばれます。
以下に浸水時間の目安をご紹介いたします。
種類 | 浸水時間(目安) | |
---|---|---|
柔らかいナッツ | カシューナッツ ピーカンナッツ マカダミアナッツ くるみ ピスタチオ等 |
約2時間以上 |
硬いナッツ | アーモンド ブラジルナッツ |
約8時間以上 |
ヘーゼルナッツ等 | 約4時間以上 | |
種子類 | ひまわりの種 かぼちゃの種 フラックスシード |
約6時間 |
穀類 | 蕎麦の実 | 約6時間 |
その他の理由・調理
上記にあげた「酵素抑制物質」が一番の理由ですが、その他にも調理のためでもあります。 たとえば、ミルクやクリームなどを作る際にも生ナッツが使われますが、滑らかさを出したい時には、浸水させて柔らかくした方が滑らかになることもあります。 そのため、料理によって浸水時間が異なることもあるのです。 また、ブレンダーへの負荷を減らすこともできます。
その他の理由・味
アーモンドやくるみについている茶色い薄皮にはタンニンと呼ばれる成分があり、これは渋みを生み出します。 このタンニンは水に流れ出るため、浸水させることでマイルドになります。
その他の理由・栄養
フィチン酸は玄米にも入っている成分で良く知られていますが、ナッツ類にも含まれています。 フィチン酸は、鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルの吸収を阻害する作用があるとされています。 このフィチン酸も浸水で減少させることができます。
浸水の仕方
浸水に使う水はナッツが全部隠れるくらいにたっぷり使いましょう。 水を吸ったナッツは一回り大きくなりますので、足りなくなってナッツが水面から出てしまうことのないよう注意しましょう。 また、浸水した後はナッツをきれいな水ですすいでから水気を切ります。 使った水は処分しましょう。
浸水したナッツの保存
本来は使う分だけその都度浸水させるのがベターですが、まとめて浸水した場合は、冷蔵庫で保存し、1週間程度で使いきりましょう。
忙しい時の時短浸水
時間がない時に早くナッツを柔らかくしたい時は、お湯に浸けると短い時間で柔らかくなります。 ただし栄養面での利点はやや減りますので、ご自身でご判断ください。
おすすめ商品
ロハスで販売しているおすすめのナッツをご紹介します。チェックしてみてください。
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生アーモンド
ナッツの定番アーモンド。ローストせず乾燥しただけの状態ですので、酵素もたっぷり。生独特の食感をお楽しみ下し亜。一部オーガニックもご用意しています。
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生カシューナッツ
ロハスではナッツの中で一番人気のカシューナッツ。砂糖などの加工をしなくても十分クリーミーな甘さを味わえます。オーガニックもあります。
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生くるみ
独特の風味のある苦味が大人な味の生くるみ。ナッツの中でもオメガ3脂肪酸含有量がトップクラス。外食や作り置きが多い方の健康管理におすすめ。
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生ミックスナッツ
おやつにぴったりなミックスナッツ。アーモンド、カシューナッツ、くるみが入っています。1種類じゃ飽きてしまう方や、色々試したい方におすすめです。
まとめ
この記事では、「生ナッツの浸水」について解説いたしました。 浸水は時間も必要ですし、手間がかかりますが、浸水するメリットがあります。 ぜひ生ナッツの浸水をする際の参考にしていただければと思います。
監修者プロフィール
1968年生まれ。
JFAA公認フードアナリスト、調理師米国LLCAI公認ローフードシェフ&インストラクター。
外資系大手食品会社を経て、 2007年、札幌に北海道初となるローフード専門店「ローフードカフェLOHAS」をオープンする。
ローフードシェフの学校である米国Living Light Culinary Arts Instituteで学び、 同校公認のローフードシェフ&インストラクター資格を取得。
全国各地で講演活動や料理教室を行い、ローフードの普及に努めている。
・ 土門大幸著書一覧
・ 2019 VEGETARIAN AWARD 書籍賞受賞
・ 一般社団法人 日本ローフード協会 理事長
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