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豆知識
土門 大幸

オーガニックとの出会い

今から約10年ほど前の話です。その時に目にした光景は衝撃的でした。
土門大幸

ロハススタッフの経験談や皆さまの気になるアレコレをまとめました。

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土門 大幸

オーガニックとの出会い

公開日:23.04.25 最終更新日:23.04.25
オーガニックとの出会い

いまから10年ほど前にアメリカに仕事で出張したときに私はあるスーパーに寄ってみました。
その時に目にした光景は衝撃的でした。
そのスーパーには日本と違い商品の品揃えが多く、初めて目にする食品がずらっと並んでいたのでした。
「アメリカは豊かな国だ」と感動したのを覚えています。

なかでも驚いたのは野菜や果物、ナッツ、ドライフルーツ、飲料、サプリメントなどのありとあらゆるものにオーガニック(Organic)という表示があるものが多かったことです。
当時日本ではスーパーでオーガニックの商品は殆ど売られていませんでした。
売られていたとしても店内の片隅で通常の商品に比べて2〜3倍する価格で販売されていました。
しかし、アメリカのスーパーでは生鮮食品コーナーの野菜や果物の多くがオーガニックで安価で販売されていたのです。

オーガニックとは化学肥料や農薬を使用せず有機肥料等を使用して有機認証機関の定める基準で有機栽培をして作られた農産物やそれらを原料として作られた食品を言います。

日本人のわたしたちは日本の野菜や果物は安心安全だと思っている人が多いかもしれません。
しかし、ショックを受けるかもしれませんが日本の野菜や果物は農薬漬けです。
また、世界でも農薬の使用量が最も多い国なのです。私もショックを受けた一人です。

アメリカから帰国した私は世界のオーガニックの状況を調べました。
残念ながら日本は世界でも有機栽培の普及率が低いオーガニック後進国でした。

最近では志の高い若い農家の方が農薬や化学肥料を使わずに有機栽培をする人も出てきました。
しかしまだまだオーガニックは浸透していません。
将来、日本でも安心安全な食品が食卓に並ぶことを夢見て当店では可能な限りオーガニックの商品を集めています。

当店は日本国内の有機JASの認証機関より有機JAS認証業者として有機食品を加工することができる認証を受けています。
持続可能な健康と環境にはオーガニックは大きな役割を果たします。
近い将来に日本でもオーガニックの食品が手軽に購入できる日を願い、スタッフ一同皆様によい商品をお届けできるように努めています。

それではオーガニックについて以下に詳しく説明したいと思います。

オーガニックとは

オーガニックとは、農薬や化学肥料を使用せずに、自然のサイクルを尊重して作られた食品や農産物を指します。

@オーガニック食品は、一般的に環境にやさしく、健康に良いとされています。

Aオーガニック食品は、有機農業の原則に基づいて作られています。
有機農業は、土壌の健康を維持し、生態系を保護するために、合成肥料や農薬を使用しない農業です。 代わりに、有機肥料や自然の肥料を使い、天然の生物学的制御を用いて、害虫や病気を防止します。

Bオーガニック食品は、様々な食品や農産物、そして化粧品や衣料品などにも使われています。
オーガニック食品は、独自の認証制度があり、国や地域によって異なりますが、一般的には、農産物がオーガニックであるためには、特定の規格に準拠して、生産から販売までの過程が管理されている必要があります。 オーガニック食品は、環境に配慮し、健康に良いとされていますが、一般的には、通常の製品よりも高価であることがあります。

オーガニックはなぜいいの?

オーガニックのメリットは以下の通りです。

1.健康に良い:
オーガニック農産物は、化学肥料や農薬を使用していないため、人体に害を及ぼす残留農薬が含まれるリスクが低いとされています。
2.環境に優しい:
オーガニック農法は、農薬や化学肥料の使用を抑えるため、土壌汚染や水質汚染のリスクを減らすことができます。
また、生物多様性を保護するために、ハーブや花などを植えることが推奨されています。
3.味が良い:
オーガニック農産物は、農薬や化学肥料の使用を抑えることにより、土壌や植物の本来の力が発揮され、風味や香りが豊かになるとされています。

オーガニック(有機)の認証基準は国によって違うの?

一般的に、有機認証の基準は国や地域によって異なります。
日本の有機認証は、有機JAS認証が一般的に使われています。
この認証は、国が定めた有機農産物の生産・加工基準に従って作られた農産物に対して付与されます。
JAS認証を取得するためには、有機農業の生産方法に従って、農薬や化学肥料を使用せずに栽培され、特定の規格を満たした食品であることが必要です。

海外の有機認証は、欧米諸国では、有機食品に対する認証制度が整備されており、各国で異なる認証制度があります。
例えば、アメリカでは USDA 有機認証、欧州連合ではEU有機認証があります。
これらの認証は、有機農業の生産方法や、生産・加工に関する規格、農薬や化学肥料の使用制限、GMOの使用制限などが定められています。
また、海外の有機認証では、生産者や製造業者が定期的に監査を受けることが必要とされています。

世界各国のオーガニック占有率は?

オーガニックの占有率は国や地域によって異なります。以下はいくつかの国のオーガニック占有率です。

・オーストリア:約 24%
・デンマーク:約 12%
・スイス:約 10%
・ドイツ:約 10%
・スウェーデン:約 7%
・アメリカ:約 5%
・韓国:3%
・イギリス:約 2%
・日本:約 0.5%
・中国:有機認証規格が整っていないため占有率不明

*これらの数字はあくまでも目安であり、時期や調査方法によって異なる場合があります。
また、オーガニックの定義も国によって異なります。

監修者プロフィール

ローフードシェフ土門大幸
監修者:土門 大幸

1968年生まれ。
JFAA公認フードアナリスト、調理師米国LLCAI公認ローフードシェフ&インストラクター。
外資系大手食品会社を経て、 2007年、札幌に北海道初となるローフード専門店「ローフードカフェLOHAS」をオープンする。
ローフードシェフの学校である米国Living Light Culinary Arts Instituteで学び、 同校公認のローフードシェフ&インストラクター資格を取得。
全国各地で講演活動や料理教室を行い、ローフードの普及に努めている。
土門大幸著書一覧
2019 VEGETARIAN AWARD 書籍賞受賞
一般社団法人 日本ローフード協会 理事長

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